閉校舎となりましたが、まだまだ書込を継続中

令和7年度58回目の卒業証書授与式

再度、卒業式の話題となります。今更の感もありますが、このホームページが終了するということで、卒業式の式辞を読みたいという要望が来ていました。この場で掲載させていただくことにしました。

司会より「式辞」のアナウンスがあり、壇上に上がらさせていただきました。本来であれば、式辞を取り出して述べさせていただくのですが。

どうしても伝えたい気持ち、当日朝、車で出勤途中に思いを巡らせているうちに涙が溢れ出てきました。さらにカーラジオから流れてくる「ちちぶエフエム」の放送、パーソナリティの山中さんが、皆野高校の卒業式について時間を割いて放送していただいていました。この時、式辞の前に一言伝えたい、と決断しました。式辞を取り出す前に、異例なのかもしれませんが校長としての想いを述べさせていただきました。

 

 式辞の前に、一言申し上げさせていただきます。24名の皆野高校アンカーズの皆さん、 本当に、ありがとう。 皆さんは、皆野高校60年間を締めくくるにあたり、最高の生徒たちでした。 本当に、ありがとう。

 

 式 辞
 季節は春、春めいてきたかと思うと寒さがぶり返す日々ですが、着実に春は近づいています。 本校校歌の2番は「美の山にいだかれ育ち」で始まります。本校正門の正面に聳える美の山。今週火曜日、秩父環境管理事務所様のご協力により、卒業生が美の山に卒業記念、閉校舎記念の植樹として、桜の木を山頂エントランス広場の中央、一番目に付く場所に記念植樹させていただきました。昨年度に続いての桜の植樹。生徒たちが植えた桜が綺麗に咲いてほしいと願い、新たな希望に向かっていく春を感じています。
 本日、埼玉県立皆野高等学校 第58回卒業証書授与式を挙行するにあたり、参議院議長 関口昌一様 議長秘書 関口恵太様、埼玉県議会議員 新井 豪 様、皆野町長 黒澤栄則様、また、本校PTA会長 横田昌弘様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、厳粛のうちにも心温まる卒業式を執り行うことができますことは、教職員一同の大きな喜びであります。心から御礼申し上げます。
 只今、卒業証書を授与した24名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。皆さんは令和5年4月、皆野高校第58期生として入学しました。
 皆さんは、今までの入学生と違うことが一つありました。それは令和4年10月に県立高校の再編整備が公表され、最後の入学生になるということです。後輩が入学して来ないことが決まっていた、という事です。それでも中学時代には高校見学に来てくれて、皆野高校を自分の進路先として選んで入学してくれました。皆さんには、入学する上で、それぞれの想いがあったのではないかと思います。私も、校長として皆さんと一緒に皆野高校へ着任しました。皆さんとの入学式、皆野高校校長として最初で最後の入学式、今でもはっきり覚えています。令和5年度は、一年生から三年生までが揃う最後の年。私はラスト皆高と呼びました。三学年揃っての活動。資格取得や学校行事、部活動やボランティア活動など、よく頑張ってくれました。あれから三年、もう卒業なんですね。
 今年度、皆野高校最後の一年、皆さんには勢いがありました。県教育長からも、この勢いに対して直接お言葉をいただいています。他校ではなかなかできない自慢の取組ばかりでした。テレビや新聞、ネットなどでも多く取り上げていただきました。それは、卒業生の皆さんが、最後の最後まで、後輩がいなくても、みんなで力を合わせて、地域の皆さまと共に皆野高校を、皆野町を、秩父地域を盛り上げてくれたからなのです。夢は叶う。昨日の、みんなでのランチ、「ウー」ですね。夢を口にしたから実現したのです。ある意味、秩父地域の活性化の一つとして実現させた取組です。皆さんは、皆野高校の素晴らしいエピローグを作り上げてくれました。本日、校内や学校周辺、駅などに掲示された「卒業おめでとう」「なくならないよ、つながっていくんだ」の11種類のポスター、これらも皆さんが取り組んできた結果として、周りの方々からの素敵なプレゼントです。今回、今までにない位、地域の方々からのお祝い品が卒業生に届けられています。先輩方の取組をしっかり引継ぎ、さらに新たな取組に挑戦してきた皆さんへ、高い評価をいただいています。冒頭に私が述べた言葉は、私の気持ちであると共に、地域の多くの皆さんからの気持ちでもあると私は感じています。 生徒の皆さんに感謝、保護者の皆さん、教職員、地域の皆さんに感謝の気持ちで今、いっぱいです。そして、長い間私たちを見守ってくれた皆野高校の校舎にも、皆さんと共にお礼を言いたいと思います。本当にありがとうございました。本来であれば、式辞のなかで、皆さんに餞の言葉を述べるべきかと思いますが、今まで事あるごとに皆さんには実践してほしいことを十分に伝えてきたと思っています。皆野高校の合言葉、挑戦することの意味、I CAN・I WILLなど。ひとつだけ、卒業生の皆さんが、社会へ歩み出すのにあたり伝えておきたい言葉があります。 それは「何どきも、いつでも、明るければ強し。人生、前向きに先入観を持つことなく これからも様々なチャレンジを、挑戦をしてください。希望あふれる人生に栄光あれ!」 です。
 次に、同窓生の皆さん、関係者の皆さんへお礼を申し上げます。 改めまして、本日ご列席いただいた事に感謝申し上げます。皆様方のおかげで卒業生も喜んでくれています。本当にありがとうございました。皆野高校は閉校舎となりますが、その魂は、今後も生き続けていきます。同窓会は新組織に再結成して存続します。引き続き、皆野高校が今まで取り組んできた地域連携や社会貢献などを繋いでいけるよう、共に進んで行きましょう。
 最後になりましたが、保護者の皆様にお祝いとお礼を申し上げます。お子様の御卒業、誠におめでとうございます。長い間の御苦労が実ったことに対し、心からお祝いを申し上げます。また、この三年間、特に今年度は、ひと学年のみということで、戸惑いを感じさせてしまった場面もあったかと思います。そのような状況下でも、本校の発展・充実のために温かい御支援・御協力を賜りましたことに、厚く御礼を申し上げます。  終わりに、24名の卒業生の皆さん、本日まで育てていただいた保護者、お世話になった多くの方々に感謝し、次のステージに大きく羽ばたいてください。皆野高校の精神は永遠に不滅です。皆さんの、これからの大きな活躍を心から願いまして、式辞といたします。
 令和8年3月7日
               埼玉県立皆野高等学校長 浅見 和義


なお、校長式辞の一部は「切り抜き」されて「全国!中高生ニュース」TikTokで公開されています。25万5千アクセスをいただいています。

 校長式辞